合説に出てくる企業はいつもの少数企業で、就職サイトでは地域で絞り込んだだけで、求人案件数全体から二桁も数が減り、大学の就職課でも昨年実績の企業のファイルを無条件に並べていて、求人の有無が分からない状態になっているのが多くの学生にとっての、求人情報収集の環境でしょう。

つまり、その年次に卒業を控え、就活している学生の数に対して、地元の新卒者募集数は、圧倒的に足りないのが通常であると思われます。しかし、募集していない企業には、潜在的な求人ニーズがかなりの確率で存在し、必ずしもそれは経験者で埋めなければならないものではありません。新卒求人の面倒なプロセスを忌避して、縁故採用に特化している企業もかなり存在します。

このような状況を鑑みると、新卒者でさえ、就活の前段階から、企業の潜在的な「人不足感」を探り当て、潜在求人を顕在化するプロセスに挑んだほうが早道と考えられます。通常の就活マニュアルには欠けているこのようなプロセスを説明します。

キーポイント

(1) 企業の採用判断の実際
(2) 中小零細企業の採用環境
(3) 顕在求人と潜在求人
(4) 縁故採用の実際と自己開拓型就活
(5) 潜在求人開拓の事前準備