「そこの職場では、キャリアになるような仕事がないので、転職しました」と、私が人材紹介会社の担当者をしている頃に、何人もの面接者が言っていました。こう聞くと、キャリアはまるでスタンプラリーの如く、そこに行けば貰えるもののように響きます。

キャリアアップの掛け声とともに、安易な転職論が流布しているように思われます。そこには「キャリアとはその人にとって一体何であるのか」や、「年齢相応の職業観」などの観点は微塵も感じられません。

“仕事人” としての価値はどのように決まるものなのか。そして、それは自分の「喜び」にどのように連動しているものなのかを考えて頂きます。

キーポイント

(1) ジェネラリストのキャリアパスのプロ・コンは何か
(2) スペシャリストのキャリアパスのプロ・コンは何か
(3) 30歳で決定付けられるキャリアの要素とは何か
(4) 35歳で決定付けられるキャリアの要素とは何か
(5) 転職はいつすべきか
(6) 転職の「上流」と「下流」とは、どのような考え方か