■株式会社ハラサワ 代表取締役社長 原澤勝義氏 （東京荒川区・製造業）
多分、合資会社MSIグループさんの今でも取引がある中で最も長い付き合いをしている会社です。父の代から経営全般に対する意見を言ってもらうのと、10余名の社員全員を各種の経営課題に挑ませる毎週の勉強会の運営を、もう15年以上お願いしています。
正直言って、合資会社MSIグループさんのサービスを他社にお勧めすることはほとんどありません。代表の市川さんの話す経営の質を実現しようと目指したい経営者が中小企業ではなかなか見当たらないからです。実際に紹介した数社では、その経営者が全く話についてこられませんでした。親から引き継いでから当たり前に日々を過ごす二代目経営者などは特に論外かもしれません。
業種・業界によらず、ビジネス・モデルそのものや、社員と組織の質を理解してもらうと、これほど的確なことを言う人はいないと思っていますが、その的確さは必要以上で、耳が痛いことや現状否定そのまんまのようなことが続出してしまいます。未来志向・お客様志向を容赦なく追求する組織づくりを、生き残りをかけて確実に実現したい経営者でなくては、市川さんのサービスの内容をフルに自社の経営に活かすことができないのではないでしょうか。
■有限会社ムーンライト 代表取締役社長 尾崎正紀氏 （愛知県岡崎市・小売業）
市川氏が独立当初からの付き合いです。今でもウチの役員をお願いしています。彼も、「こっちが10言ったことのうち、2しかやらない」と私を評していますが、実際、付き合うのが、大変な人です。
おまけに、彼の定義によると、未来に向けて継続する事業体制をとらない経営は経営ではないと言うことなので、後継者もいない私の商売は、「道楽」・「趣味」の範疇と見做されています。私がいつもお気楽に過ごしているとでも思っているようです。
人の欲求を見極めることに長けているので、常に周囲の人間関係を読み解いて態度に出してしまいます。その言動どころか目線だけでも、何か近寄りがたいオーラが出ていて、ウチのスタッフも距離を置きたいと思っています。よく経営に関係のないジャンルの本も読んでいて、近況や最近に気になっていることを興味本位で尋ねると、こちらの想像の斜め上を行くような、おかしな話が飛び出します。
つい変に気を使ってしまいますし、面倒な人物で、或る意味、地雷そのものですが、知的刺激として、事業を軸に人を読むことをして行く上で、自分には必須のものになっていると割り切っています。
