「派遣社員になると、派遣会社がスキル向上の研修を受けさせてくれて、その上、色々な会社を見る機会ができるので、望ましい選択だと思います」と発言する学生がいました。

私はその内容を否定しませんが、多くの場合、派遣会社の研修内容は、ワードやエクセル、英語、電話マナーなどであり、それだけで長く食べて行けるようなものではありません。また、企業を見て知っていることだけに価値を見出しているような評論家的人材を企業は歓迎しません。

また、フリーターについても、収入は少なくても、好きなことを選んで暮らして行けると言う考え方も広がっています。そのようなことが可能か否かも、雑誌に出てくる体験談や、求人誌の求人状況など、現実を直視して考えて頂きたいと思っています。

雇用形態の選択肢はどんどん増えて行きます。しかし、それは、世間で喧伝されるほどに、雇用される側に都合の良いものばかりではありません。その事実が伝わればよいと思います。

キーポイント

(1) 雇用形態にはどのようなものがあるか
(2) 正社員の待遇などは、それ以外の雇用形態とどのように異なるか
(3) フリーターのスキル・収入・キャリアはどのように評価できるか
(4) 派遣社員のスキル・収入・キャリアはどのように評価できるか
(5) 契約社員とはどのような人がなるのか